目の赤くなる代表的疾患 -結膜炎-
アレルギー結膜炎症例前眼部
花粉によるアレルギー結膜炎
症状 かゆみ、発赤充血、ごろごろ感やしみる感じ、涙目などがみられます
既往は大切!鼻炎のある方、季節による症状の変動のある方、喘息やアトピー 体質 家族歴のある方 ドライアイの方やコンタクトレンズ装用者(コンタクトは清潔に!)
花粉症は通年性にみられます。梅雨時期から夏にかけても飛ぶ花粉
イネ科 ・カモガヤ 4~7月 ・ハルガヤ 4~8月 ・イネ 7~8月
キク科・ブタクサ 8~10月 ・ヨモギ 8~10月
イネ科の特徴 イネ科が原因だと朝から症状が出やすい(スギ、ヒノキは昼に増強)。
キク科の特徴 高速道路ののり面などに多く、大量に飛ぶときがあるのでその周囲はご注意。
予防 早期からの予防的点眼の開始 外出時、マスクや防御メガネ等の着用を!
花粉症との鑑別が重要な「はやり目」
アデノウイルスが原因
キットで検出されたアデノウイルス抗原
流行性角結膜炎と咽頭結膜熱
花粉症の季節にも多くみられ、初期には花粉症とはやり目の鑑別がつきにくい点もやっかいです
治療や二次感染予防など、花粉症とはやり目では大きく異なりますので、症状やその経過には注意を払う必要があります
診断における塗抹鏡顕検査
当院では 診断おため眼脂(めやに)などの分泌物を、顕微鏡で観察する場合があります
眼の周りから採取した涙や分泌物の中に どのような細胞がみられるのか検査することは、診断の精度をより高め、適切な治療の選択につながると考えるからです
また、観察される細胞の所見をご提示し、説明させていただきますので、病気の仕組みや、治療法について、患者様にもご理解を深めていただけます
アレルギー結膜炎、感染性(角膜)結膜炎のほか、コンタクトレンズによる角膜障害、涙のう炎などは、ありふれた疾患と考えられがちですが、多彩な原因からなることがお分かりいただけます
塗抹検査で多量のリンパ球が観察された流行性角結膜炎症例
抗原が検出されない例も時にみられるので症状や臨床所見 あるいは塗抹鏡顕微鏡検査で
多数のリンパ球を確認することが大切です